こんにちは、ごましおです。
このブログはこれから山に登ってみようと考えている初心者に向けた山の情報を中心に、あれやこれやと雑多に発信していくブログです。
今回は秩父三山で有名な武甲山へ登ってきました。独特な山容がカッコいいですね。
武甲山(ぶこうさん)とは
武甲山(ぶこうさん)は、埼玉県秩父市と横瀬町の間に位置する山で標高は1304m。石灰岩の採掘が盛んに行われている北側斜面は非常に独特な風景を作り出しています。頂上には武甲山御嶽神社もあり、古来より山岳信仰の対象だったことが伺えます。
武甲山へのアクセス
最高点の標高: 1302 m
最低点の標高: 243 m
累積標高(上り): 1043 m
累積標高(下り): -1295 m
総所要時間: 04:41:21
武甲山は電車でも車でもアクセス可能ですが、登山口までのバスはありません。
*電車
新宿駅→(JR埼京線/山手線)→池袋駅→(西武池袋線)→横瀬駅
※池袋から特急に乗ると1時間30分程度、特急に乗らない場合は2時間程度
横瀬駅から登山口の一の鳥居までは徒歩で1時間半から2時間は掛かります、無理せず横瀬駅からタクシーを呼んで向かうのがお勧めです。(片道15分、2300円程度)
*車
埼玉県深谷市にある関越自動車道「花園IC」から1時間程度、カーナビは「武甲山御嶽神社一の鳥居 駐車場」をセットしましょう。一の鳥居駐車場は無料の駐車場ですが、30台程のスペースなので土日祝日に行く場合はご注意下さい。
武甲山のトイレ事情
登山口の一の鳥居、頂上の御嶽神社下に綺麗なトイレがそれぞれ設置されています。ただし頂上のトイレは後述しますが雨水を利用しており、水不足の場合は利用不可になります。出来る限り登山口のトイレで用を済ませてから登りはじめましょう。
武甲山のルートとコースタイムは?
表参道コースと呼ばれる代表的なルートは登り2時間10分、下り2時間が標準コースタイムです。
起点は横瀬町側の登山口となる一の鳥居から。そのまま同じルートも下れますが頂上からは南尾根を少し下り、シラジクボを経てぐるっと周回する表参道コースが景色や植生も変わり楽しめます。
武甲山で日帰り登山
池袋駅から奮発して特急ラビューに乗り秩父駅の一駅手前「横瀬駅」で下車。横瀬駅前には隣接した売店、トイレなどはありますがコンビニはありません。横瀬駅に向かう前に必要なものは揃えたほうが良いでしょう。
駅に向かって写真を撮るといい感じに背景に武甲山が映り込みます。自然とテンションがあがりますが、今回は冷静に登山口まではタクシーを利用しました。平日だったためか駅前にタクシーはいませんでしたが、秩父タクシーへ連絡したところ隣の秩父駅から5分程度で迎えに来てもらえました。
秩父タクシーに揺られて15分程度、片道2220円で登山口の一の鳥居へ到着しました。支払いはカードやPaypayも利用出来たのでとても便利です。向かう途中電波の入りが悪かったのでQRコード決済は難しいかな?と思いましたが一の鳥居は問題なく電波が入りました。
武甲山は一の鳥居を1丁目として、山頂は52丁目と丁目石が割り当てられています。今ではアプリなどで現在地の把握は用意ですが、丁目石で自分の進み具合を感じていくのも味わいがあって良いと感じました。
登り始めから15丁目までは舗装路が続きます。身体も温まっていないこの辺が一番疲れる印象でした。15丁目までは舗装路でしたが、そこからは本格的な登山道に入っていきます。
18丁目には不動の滝と呼ばれる水場があるので焦らず一休みをしていきましょう。ここでは大量の4Lサイズの焼酎ボトルが鎮座しています。これは山頂トイレで利用するため、歩荷(ぼっか)待ちとなっている水達です。
※山頂トイレは雨水を利用しており、水量が不足するとトイレは利用不可になります。普段意識せずに流している水洗トイレの水は大8L小6Lも消費しているとのこと。ザックと体力に余裕がある方は少しでも歩荷に協力をお願いします。
武甲山はセメントの原料である石灰石が採掘される山で、登山路に石灰岩がゴロゴロと入り混じります。山頂の御嶽神社で頂ける石灰岩(初穂料100円)を納める石積場もありますが、今回は下りは別ルートを通るので次回のお楽しみとしました。
ジグザグした登山路を登ると32丁目で大杉広場に辿り着きます。展望は開けていませんが広いベンチなどもあり、ここでしっかり休んで山頂を目指します。武甲山は登り始めから山頂まで大きく斜度が変わらずなだらかなため、同じペースで登ることが出来るのがいいですね。
武甲山には絶滅危惧類の武甲山特殊植物、チチブイワザクラが咲くそうですが、一般的には見ることが出来ないそうです。今回は道中のマルバウツギ(丸葉空木)だけ写真に収めました。山では多くの珍しい動植物に出会いますが、具体的な場所やタイミングを共有してしまうと色々よろしくないので、本ブログでも大きく紹介はしない予定です。(その前になかなか出会えませんが)
そのまま山頂までゆるゆると登っていき、武甲山御嶽神社へ到着しました。神社下にあるトイレはやはりこちたもしっかり管理されており綺麗でした。山のトイレが綺麗であることのありがたみを噛みしめて利用させて頂きました。女性や子供連れの登山客にも人気の理由がよくわかります。
非常に味のあるインスタグラムフォローの呼びかけ。QRコードを印刷するのではなく手書き+御嶽神社のハンコというのが刺さりますね(もちろんフォローさせて頂きました)
武甲山山頂からの展望は素晴らしく、冬の空気が澄んだ季節であれば劔・立山まで見えるようです。山頂スペースはそこまで広くないため、土日祝に登られる方は山頂直下の神社前広場で山ご飯をするのが良いでしょう。
帰路は南側の尾根を下り、シラジクボから持山寺跡方面へ登山道を下る周回ルートを選びました。写真の箇所など、左手に切れ落ちていて足を踏み外すと滑り落ちるような箇所もあるので注意して下ります。
一の鳥居へ辿り着いて13時少し過ぎ。行きはタクシーを使いましたが帰りは横瀬駅まで歩きました。武甲山で削り出された石灰岩が運び込まれる工場群が迫力満点で巨大建造物好きの方は一見の価値あり。ただし一の鳥居~横瀬駅のルートは道路にほぼ路側帯が無く大型トレーラーも頻繁に行きかうため、登山で疲れている場合は無理せずタクシーを呼びましょう。
横瀬駅には14:15着、1駅隣の秩父駅で温泉と岩盤浴で疲れを癒して帰りました。
次回は反対側に降りる浦山口駅へ向かうルートを歩きたいと思います。
武甲山まとめ
・2022/05/30 武甲山日帰り登山
・行動時間:4時間41分
登り始め9:32→横瀬駅14:15
・歩行距離:12.6km
・交通費:5,660円
新宿→横瀬1630円(電車)、横瀬→一の鳥居2220円(タクシー)、横瀬→西武秩父150円(電車)、西武秩父→新宿1660円(電車)
・西武秩父駅前温泉 祭の湯:1,380円
入館料990円、岩盤浴390円(平日料金)
・食事:1,780円
炙り焼き豚丼1,000円、秩父三蔵地酒飲み比べ780円
合計:8,820円
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