こんにちは、ごましおです。
このブログはこれから山に登ってみようと考えている初心者に向けた山の情報を中心に、あれやこれやと雑多に発信していくブログです。
2022年07月16日(土)~2022年07月17日(日)、一泊二日で
南アルプスの女王と名高い仙丈ケ岳(3033m)へ登ってきました。
仙丈ケ岳(せんじょうがたけ)とは
仙丈ケ岳は南アルプスの北端に位置する3000m峰です。北沢峠を挟んで甲斐駒ヶ岳と向き合う仙丈ケ岳は、男性的に例えられる甲斐駒ヶ岳と対象に、女性的な姿を持ち南アルプスの女王と呼ばれています。
「千丈」とは中央アルプスの「千畳敷」の千畳と同義で、非常に高い、非常に広いという意味です。千畳敷カールと同様に大きなカールがあり日本三大カールの一つに数えられています。
- 仙丈ケ岳の藪沢カール
- 立山の山崎カール
- 穂高の涸沢カール
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仙丈ケ岳へのアクセス
今回はレンタカーを借りて行きました。都内を0730発→1330仙流荘着、通常4時間程度ですが渋滞に巻き込まれて6時間の道のりでした。
ルートは中央自動車道から「伊那インター」下車、国道361号線で40分で仙流荘です。仙丈ケ岳や甲斐駒ヶ岳の登りの起点となる北沢峠へはマイカー規制が掛かっているため、仙流荘すぐ隣の南アルプス林道バスを利用して向かいます。仙流荘から北沢峠は約55分バスに揺られます。片道1370円
駐車場名:南アルプス林道バス乗り場駐車場
住所:〒396-0403 長野県伊那市長谷黒河内1847-2(仙流荘でカーナビ登録しましょう)
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12:10の北沢峠行に乗る予定でしたが、渋滞遅れてしまったため最終便の14:20に滑り込みました。
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南アルプス北沢峠の玄関口、南アルプス林道バス乗り場。登山届はここでしっかり提出しましょう。
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仙丈ケ岳のトイレ事情
仙丈ケ岳は南アルプスの中でもアクセスが良い山のため、山小屋が多くトイレ事情は良好です。
麓の仙流荘、宿泊地点の北沢峠こもれび山荘、仙丈ケ岳への山中でも仙丈小屋、藪沢小屋、今回はまだ開いていませんでしたが馬の背ヒュッテなどもあります。
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帰りのバス待ち長蛇の列
藪沢小屋の前にあるトイレは携帯トイレ専用なので藪沢小屋で携帯トイレ(200円)を購入して用を済ませましょう。
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仙丈ケ岳の山行記録
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最高点の標高: 3029 m
最低点の標高: 2025 m
累積標高(上り): 1176 m
累積標高(下り): -1197 m
総所要時間: 07:50:56
北沢峠こもれび山荘(2030m)を起点に仙丈ケ岳は原生林、岩稜、カール、お花畑そして3000m峰と一つの山で複数の景色が楽しめます。
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・05:50 北沢峠こもれび山荘出発
前日入りしたこもれび山荘では朝5時に美味しい朝食を頂きしっかり準備を整えて出発しました。前夜の雨の影響でぬかるみはあるものの滑って危険な箇所もなく5合目までの樹林帯をジグザグに登っていきます。
・07:25 大滝の頭(5合目)
第一チェックポイントの大滝の頭(2500m付近)で小休止を取りました。コースタイムでは北沢峠から2時間なので多少早い到着です。
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大滝の頭から第二チェックポイント小仙丈ケ岳(2855m)は約1時間の道のりですがこの途中の六合目付近で森林限界を迎えハイマツが顔を出し始めます。ハイマツ帯をのんびり歩くのが3000m峰歩きの醍醐味かもしれません。
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・08:35 小仙丈ケ岳到着
晴れていれば振り返ると甲斐駒ヶ岳や摩利支天が、前を向けば仙丈ケ岳へ続く稜線と小仙丈沢カール・大千丈沢カールという素晴らしい展望が抜けますが、今回は残念ながら一面の白世界でした。
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まるであの世に繋がっているような風景です。
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小仙丈ケ岳から仙丈ケ岳への稜線歩きは曇っていても疲れが吹き飛びます。多くの高山植物が出迎えてくれます。ハイマツでなければ松ぼっくりを目線の高さで見ることもないので見かける度に写真に収めてます。
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途中何か所か多少高低差がある岩場があります、ここは油断せずゆっくり丁寧に進みましょう。
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仙丈ケ岳の頂上直下に見えるカールが前述の藪沢カールです。唯々壮大
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所々で雲が大きく流れ青空が覗きます。
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・09:55 仙丈ケ岳山頂到着
仙丈ケ岳の頂上からの展望は360度見渡せ、正面には北岳や富士山も見えます(真っ白で見えませんでした)。
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・10:10 仙丈ケ岳頂上から仙丈小屋への稜線
久しぶりに雷鳥を見かけました。2羽の子供を連れてハイマツから顔を出しました。天然記念物の雷鳥は雨天や曇天、ガスががった日など天気が悪い日に良く遭遇できます。捕食者から身を守るためとも言われていますが、天気の悪い日に登山者にサービスしてくれるありがたい存在ですが、雨になる気配を感じ始めました。
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・10:30 仙丈小屋到着
藪沢カールのオアシス、仙丈小屋ではカールが望める方向にテラスが設置されていました。ちょうど空いていたのでありがたくカップラーメンを頂きました。気圧の関係でジェットボイルのイグナイター(点火装置)では中々火が付きませんでした。ライターでは着火し辛い形状をしているため、ジェットボイルにはマッチも併せて持参するのがいいかもしれません。
※隣のテーブルで同じジェットボイルMinimoを利用していた二人組も点火しなかったようで、頼まれて代わりに着火をしました。
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仙丈小屋で美味しいと評判のコーヒーを飲んで下山する予定でしたが、急に雨が本降りになってしまったのでバッチと手ぬぐいだけ購入し、藪沢カールを大きく巻くように下りました。
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・11:40 馬の背ヒュッテ到着
2020年から休業していましたが2022年07月29日から再開予定とのこと、伊那市が山岳観光の復興を目的に7500万円で購入したそうです。(1億あれば山小屋のオーナーになれるのか・・)赤字になってまた休業とならないようにしっかり山ではお金を使って貢献したいと思います。
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・12:00 藪沢小屋到着
馬の背ヒュッテから藪沢の川を越え到着した小屋の前で小休止。前述の通り藪沢小屋トイレは携帯トイレ専用なので北沢峠まで我慢が続かない予感がした方は小屋内で携帯トイレを購入しましょう(200円)。
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真夏の真っ盛りですが雪渓が何か所残っていました。
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・12:30 大滝の頭到着
登りで一休みした5合目大滝の頭からは同じルートに戻り下山します。
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2合目付近で一休みしていたところ遠くから傘を手に持ったスーツ姿の男性が物凄い速さで追い抜いていきました。後から調べてみるとビジネススーツで様々な登山にチャレンジしているスーツ会社の社長さんだったようです。
※本ブログは初心者に向けたサイトなのでリンクは張りませんが、スーツと革靴で登れるくらい鍛えている方だったようです。訓練されたサラリーマンの限界を垣間見ました。
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雨の樹林帯をジグザグに下っていると北沢峠バス停の賑わいが聞こえてきます。3連休中日の日曜日ということもあり臨時便がどんどん出ていました。
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・13:35 北沢峠バス停到着
仙丈小屋で飲めなかったコーヒーをこもれび山荘で飲みたい所でしたが、バス待ちの列がご覧の通りなので諦めました。山小屋のスタッフさんにお世話になったお礼だけお伝えしバスに揺られて仙流荘へ下山しました。
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仙丈ケ岳のまとめ
- 3000m峰の中でもなだらかな傾斜で特に峻険な箇所がないのでこれから3000m峰にチャレンジしようとしている方に特におすすめです。南アルプスの中では交通の便も良く、小屋も豊富なの安心度が高いです。
- 2500mを超えてくると気圧が低いです。ガスバーナーのイグナイター(点火装置)で着火しない場合があるので、ライターやマッチを持参しましょう。※ライターも火打石で着火するフリント式ライターでなければ着火が困難です。
- こもれび山荘は居心地が良くてご飯が美味い(重要)
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今回もここまで読んで頂きありがとうございました。
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